ピカピカになったフローリングは気持ちが良いものです。しかし、注意しないと掃除することでフローリングを傷めてしまうこともあります。どんな点に注意しながらフローリングを掃除できるのかご紹介します。
フローリングは、木材を薄くスライスした化粧板を合板に貼り合わせ、それらを組み合わせたもので、その表面に樹脂加工を施しています。そのフローリングを水で濡らすのは厳禁です。時々水に濡れる程度なら問題はないものの、頻繁に水に濡れることがあるなら、やがて継ぎ目の間から水が染み込み、継ぎ目が広がったり、化粧板が剥がれるようになります。なので、基本的にフローリングの掃除には水を使用しません。
ウェットタイプのフローリングシートを活用
フローリングの掃除の基本は水を使用しないとはいえ、水を使用しなければ落とせないように思える汚れもあります。そのような場合、まずはウェットタイプのフローリングシートを活用するようにしましょう。フローリングシートに含んでいる液体はアルコール系で、すぐに揮発します。なので、フローリングに使用しても問題はありません。
しっかりと固く絞った雑巾なら大丈夫
フローリングシートを使用しても汚れを落とせない場合には、水を含ませた雑巾で汚れを落とすようにしましょう。しかし、水を含ませた雑巾を使用する場合には、しっかりと固く絞るようにします。洗剤を使用する場合には中性洗剤を使用しましょう。汚れを落とすために重曹やセスキ炭酸ソーダを好んで使用する人もいますが、これらはアルカリ性の洗剤なのでコーティングを剥がす恐れがあります。コーティングを塗り直す予定があるなら重曹やセスキ炭酸ソーダでも構いませんが、そうでないなら中性洗剤にしましょう。
フローリングの溝の汚れも落とそう
フローリングの溝は、汚れがたまっている場合があります。それらの汚れを落とすために、竹串や千枚通しなど先の尖ったものを活用します。先の尖った部分を溝に入れ、溜まった汚れを掘り起こすように取り出します。それでも汚れが落ちない場合には、溝の部分に180番の紙やすりを覆い、その上から竹ぐしで溝を掘り起こすようにします。そうするとキレイに取れるでしょう。
大掃除の仕上げにワックスを塗ろう
フローリングをキレイにするためにはワックスが欠かせません。ワックスを塗ると床がピカピカして気持ちの良いものですが、ワックスの役割はフローリングをキレイに見せるためだけではありません。ワックスはフローリングを保護するという役割があります。ワックスを塗ることでフローリングが傷つきにくくなりますし、水が床に染み込むのを防ぐことができます。なので、フローリングの掃除の仕上げにワックスを塗ることをおすすめします。
今回は、フローリングの掃除についてご紹介しました。フローリングは部屋の中でかなりの面積を占めます。そのため他の部分をキレイに大掃除したとしても、フローリングが汚れていると十分掃除ができていない気分になるでしょう。なので、部屋全体がキレイに見えるようにするには、フローリングの掃除が欠かせません。年末の大掃除では、フローリングもキレイにしましょう。
