腕立て伏せは、上半身の筋力を向上させるだけでなく、姿勢や体幹も安定させる効果があります。
しかし、腕立て伏せを行う際には、セット間の休憩時間、つまりクールタイムを適切に設定することが大切です。
クールタイムとは何か?どれくらい取るべきか?どんなメリットやデメリットがあるのか?
そんな疑問に答えていきます。
クールタイムとは
クールタイムとは、セット間の休憩時間のことです。例えば、10回の腕立て伏せを3セット行う場合、1セット目と2セット目の間、2セット目と3セット目の間に取る時間がクールタイムです。
クールタイムを取る目的は、筋肉や神経系の回復を促すことです。筋肉は運動することで疲労物質が溜まりますが、休憩することでそれらが排出されます。
また、神経系は運動することで興奮状態になりますが、休憩することで落ち着きます。 クールタイムを取ることで、次のセットでパフォーマンスを維持したり向上させたりすることができます。
クールタイムの長さ
では、クールタイムはどれくらい取るべきなのでしょうか?一概には言えませんが、一般的には以下のような目安があります。
- 筋力や筋肥大を目的とする場合:30秒〜1分
- 筋持久力や体力を目的とする場合:15秒〜30秒
筋力や筋肥大を目的とする場合は、より重い負荷や高い強度でトレーニングする必要があります。そのため、筋肉や神経系の回復にも時間がかかります。
そのため、30秒から1分程度のクールタイムを取ることで、次のセットでも最大限に負荷をかけられます。 筋持久力や体力を目的とする場合は、より軽い負荷や低い強度でトレーニングする必要があります。そのため、筋肉や神経系の回復にも時間がかからないです。
そのため、15秒から30秒程度のクールタイムを取ることで、次のセットでも持続性を保てます。
クールタイムのメリット
クールタイムを適切に取ることで得られるメリットは以下の通りです。
- 筋肉の成長を促進する
- 運動効率を高める
- 怪我や痛みを防ぐ
- 集中力やモチベーションを維持する
筋肉の成長を促進するには、筋肉に十分な刺激を与えることが必要です。
刺激を与えすぎると、筋肉が破壊されてしまいます。クールタイムを取ることで、筋肉に適度な刺激と回復のバランスを保つことができます。 運動効率を高めるには、運動中のパフォーマンスを最大限に発揮することが必要です。
パフォーマンスを発揮しすぎると、運動量が減ってしまいます。クールタイムを取ることで、運動中のパフォーマンスと運動量のバランスを保つことができます。 怪我や痛みを防ぐには、運動中のフォームや姿勢を正しく保つことが必要です。
フォームや姿勢を正しく保ちすぎると、関節や筋膜に負担がかかってしまいます。クールタイムを取ることで、関節や筋膜に適度な休息と緩和のバランスを保つことができます。
集中力やモチベーションを維持するには、運動中の気分や感情をコントロールすることが必要です。
気分や感情をコントロールしすぎると、ストレスや疲労が溜まってしまいます。クールタイムを取ることで、気分や感情に適度な切り替えとリフレッシュのバランスを保つことができます。
クールタイムのデメリット
クールタイムにもデメリットがあります。それは以下の通りです。
- トレーニング時間が長くなる
- 体温や心拍数が下がる
- 筋肉のポンプ感や血流が減る
トレーニング時間が長くなるというのは、当然のことですが、クールタイム分だけトレーニングにかかる時間が増えます。そのため、忙しい人や時間に制限のある人にとっては不利になります。
また、トレーニング時間が長くなると、飽きてしまったり集中力が切れたりする可能性もあります。 体温や心拍数が下がるというのは、クールタイム中に体が冷えてしまうことです。体温や心拍数が下がると、筋肉の収縮力や酸素供給能力が低下します。
そのため、次のセットでパフォーマンスが落ちたり怪我のリスクが高まったりする可能性もあります。
筋肉のポンプ感や血流が減るというのは、クールタイム中に筋肉内の血液量や圧力が減少することです。筋肉のポンプ感や血流が減ると、筋肥大に必要な栄養素やホルモンの供給量も減少します。そのため、筋肥大効果が低下する可能性もあります。
まとめ
クールタイムにはメリットとデメリットがあります。あなたのトレーニングの目的や状況に合わせて、クールタイムの長さや方法を調整することが大切です。 クールタイム中には、ただ休むだけでなく、以下のようなことをすると良いでしょう。
- 軽くストレッチやマッサージをする
- 水分や栄養補給をする
- 深呼吸や瞑想をする
- ポジティブな自己暗示をかける
これらのことをすることで、クールタイム中にも体や心のコンディションを整えることができます。